文月の涼と煎茶のひととき

7月は「文月(ふみづき)」とも呼ばれ、その名前の通り昔の人々はこの時期に手紙を書いたり、和歌を詠んだりして、気持ちを言葉に表していました。
特に七夕の行事は、今でも多くの人に親しまれている日本の伝統のひとつです。

昔の人が、織物の上手な織姫のように「物事が上達しますように」とお願い事をしたのが始まりだと言われています。
短冊に願いごとを書き、笹に結ぶこの風習には、星に想いを届けたいという純粋な心が込められています。
そうした文化の中には、自然や季節を大切にしてきた日本人の感性が表れています。
また、7月は本格的に暑さが増す季節でもあります。
そんなとき、日本では「涼」を感じる工夫が昔から行われてきました。
そのひとつが、煎茶の時間です。
煎茶は、緑茶の一種で、香りがよく、さっぱりとした味が特徴です。
よく冷えた煎茶を飲むと、内側から体を冷やしてくれます。
暑さで疲れたときでも、ひと口飲めば、気分がリセットされるような感覚があります。
煎茶の文化には、お茶を飲むことだけでなく、まわりの空間や雰囲気を楽しむことも含まれています。

例えば、夏の茶席では、ガラスの茶器を使ったり、風鈴の音を取り入れたりして、見た目や音からも涼しさを感じられるように工夫されます。
こうしたちょっとした工夫を通して、暑い季節でも量を感じることができます。
煎茶とともに季節の文化にふれることで、日本文化を学べるのではないでしょうか。
煎茶の時間は、慌ただしい毎日から少し離れて、自分と向き合う大切なひとときともいえるでしょう。

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